リョウコ
記憶の技のとこですが
福山先生は山川さんがモデルだということですが、山川さんて、福山先生のように「カモン」を連発したりするようなクセがあるのかなと思いました。なにか横文字が好きそうで、国語の先生というより、英語の先生みたいだなと思いました。
フシトモを読んで、てっきり容子はされてしまうかと思ったので、対抗して容子のほうが勝ってしまったので、全然想像と違ってたと思いました。
2009/12/10 23:34:48
「神のなせる技なり」

てるてるぼうず
はじめての経験
まだ読みかけだったのですが・・
その晩、不思議な夢をみました。
自分の内側も外側も、すべてひとつ、同じもの。
異なる出来事もメビウスの輪のように、表であり裏であり、ひとつのものの現れに過ぎない。
夢の中の私は、一晩中、沢山の事例をみせられて(みせたのは無意識の私でしょうか)深く、深く、理解をしていた、その感覚だけが目覚めた時に残っていました。
この本は、深く深く、私の無意識に影響を与えたようです。
すてきな本をありがとうございました。
2009/12/10 22:19:05
「神のなせる技なり」

a_aki
神のなせる技なり感想
奈良の百貨店にも新刊コーナーに目立ってありました!今までモリケンさんの本を置いてなかった本屋さんでしたが…見つけてすぐさま手に取りました(嬉しかったー♪)
文字の小ささと分厚さに1日で読めるかな‥と思いながら、パラパラとページをめくり…でも初っぱなからの展開にド肝を抜かれ、立ち読みながら一気に引き込まれてしまいました!これは凄い!今までにないリアルでスピード感のある展開にいてもたってもいられずレジに直行してしまいました!早く早く読みたい衝動を押さえられず…帰宅してすぐに読んでしまいました。これが初の小説だなんて信じられません!最高に面白く涙します。圧巻です!
2009/12/10 21:54:17
「神のなせる技なり」

リョウコ
あと
智也とティンカーベルが電子の大群をくい止めて、智也がふらふらになったティンカーベルを抱きしめて温めてあげるシーンが、智也がとってもやさしくていいなと思いました。
2009/12/10 21:51:55
「神のなせる技なり」

リョウコ
時間の技
今また開いてみると、容子がボディービルに襲われているシーンが出てきて、容子はここでひどい怪我をしたし、そのあと野球の球をぶつけられたり、傷口が反転もしてしまったし、それだけですごく痛くて、動けなくなってなにもする気なくなりそうなのに、中田を殴りまくり、ついには泥棒したいわとまで言い出すのが、なんというか、不屈な攻撃力だと思いました。
2009/12/10 21:42:00
「神のなせる技なり」

リョウコ
時間の技のとこまで読みました。
暴行犯が、最初に女性が襲われるシーンがすごく迫真で、こんな暴行犯はほんとにひどいと思ったのですが、暴行犯の過去の記憶がたくさん出てくるにつれ、暴行犯もずいぶんとひどいめにあってると思いました。とはいえ、襲われる女性からしたら、やっぱりこんな凶悪な人はたまりません。彼の持っていたラブドールも被害者だと思っていました。でも、2編めの「時間の技」に入り、4次元視点が入ると、被害を受けていたはずのラブドールとの彼の立場が逆転したみたいになって、見えない世界では実はこうで、見えてる世界ではどう見えても、それが真実じゃなかったのだ、暴行犯に責任はなかった、という事態が見えてくるのが衝撃です。

それから「時間の技」では、付き合いだした智也と容子のそれぞれを想う気持ちがとても伝わってきて、本当に繊細でやさしく、初々しい感じにあふれてると思いました。あと、自分のアニマに似ている女性を好きになるとすると、アニマは自分でもあるなら、人は自分に似た人を好きになるのかなと思いました。でも認識できる自分は、意識の自分で、好きになるのは自分が認識できない無意識の自分に似た人だから、自分が好きになった人は、より自分らしい自分と思える人なのかなと思いました。
智也が「僕は容子がほしい」と言うところが好きです。

青やオレンジと色分けされたり、黄色のイチョウの葉が舞ってきたり、制服の色など、色を思い浮かべるところが多くて、とてもカラーが美しい感じがします。赤い血の色も含め‥
あと、容子が巻き込まれて来てしまったのに、銀行強盗を完遂しようとするところがおもしろいと思いました。
2009/12/10 21:07:49
「神のなせる技なり」

ぷく
「神のなせる技なり」感想
読み始めたばかりの時から読み終わるまで、「もっともっと読みたい」という言葉が何度も頭の中に浮かんできました。文字の大きさが半分になって、文章が2段になって、本の厚さが2倍にも3倍にもなればいいって思いながら読んでいました。そして登場人物の容子にもっと翻弄されたい、智也には宇宙の話、科学の話、そして人間を裁く神じゃなくすべてを認める神の話をもっともっと聞きたいと思いました。
 
ストーリー展開にはぶっ飛びました!複数の場所で別々の事件が同時進行していて、場面が切り替わる度に前の場面のその後が気になって仕方なかったですが、何度も場面は変わりながら複数の事件はどんどん近づいていって、遂には一つになるのが何とも面白かったです。それから小説を読むときはいつも、先の展開がどうなるか何となく見えてくることがあるのですが、「神のなせる技なり」は全然わからなかったです。でもそれは当たり前なんだと思いました。本の帯には「仮説小説!」と書かれています。今まで誰も考えなかったことが小説の中で展開していると思いました。私たちが常識とか当たり前とかで片付けて考えてこなかった事を、どうしたって考えざるを得なくなるのがこの小説だって感じました。
 
読んでいる間の自分のことを思い出すと可笑しいです。笑ったと思ったら目がうるうるして、また笑って、自分の価値観や常識と戦って、ちょっと興奮して(汗)、科学は難しいんだけど分かりたくて考えて、頭の中は宇宙や四次元のイメージでいっぱいになって、最後はうるうるで終わって…とても忙しかったです(笑)。登場人物は容子と智也はもちろんだけど、他の人もみんな好きになりました。うまく言えないけど、みんな思い切り生きてました!
2009/12/10 18:28:01
「神のなせる技なり」

和佳
「神のなせる技なり」感想
本書ではオスがよくメスを襲います。
最初に読んだとき泣いてしまったのは由美と人体模型の合意にでした。
しかし合意したはずの由美は、わけのわからない涙を流します。いったい彼女の無意識からの信号はなぜ涙をながさせたのか…
 
今、襲われてるシーンでとても気になってるのは 時間の技で「キスして」「まずキスからして」と畳み掛けていった容子のことです。容子はこのとき智也とキスもまだだったと思います。でもいきなり攻撃的です。この乙女が自分をおとりにした攻撃には度肝を抜かれました。高校生です。しかもヒロインがおそわれたというのに、そのシーンは数行で そんな彼女に幸運の女神(それって筆先の神様で、作者じゃないかと)は味方しないし、最後は四次元に突っ込ませます。彼女は覚悟をきめて手を広げました。由美と人体模型の合意、改心シーンとはなにか様子が違うし、福山先生に襲われたときとも様子が違います。(でも彼女が超絶運動神経良くてよかったです!今思ったけどそこも無意識的なのかも)
 
それからなぜこんなことができたのか長いこと考えてたのですが、やはりこれは智也とであった後で、「無責任」に関係してるんじゃないかなって思いました。恋愛とかエッチにおいて多くの場合、女性は普通に構造も手伝って受身的だと思います。男性は逆なんじゃないかと思います。(見せ掛けかもですが)そして付き物なのが…、セキニンとってよ…で、なにか愛する責任みたいなものの発生ではないかとおもいます。(私的一般論です)愛と責任のことは意味を伸ばせば…男女にだけじゃないと思います。神に創られたものなら受身であり、いろんな事態にセキニンとってよ…となると思うのですが、本書の女性は神にはいのらないです。さらに緊急事態に容子が智也にキスするシーンとか…私はこの本を読んだら、男性や神は嬉しいんじゃないだろうかと思いました。容子はどこからともなくキレて理由や段階をすっ飛ばして時空間を越えて行動(接触)がやってきます。(しかしこの本ではそうできない他の人物の行動も完璧に許容されています。)私は、あれどうなってるんだ?!!って切り替わりにドキドキゾワゾワします。この心臓のドキドキはきっと容子のなにかに、STOMPみたいになった無意識が信号を返してるんだと思います。そしてなにか智也の考えてる神、容子が感じた神になんかの原型があるんじゃないかなって思います。
2009/12/10 13:26:31
「神のなせる技なり」

ななし
記憶の技まで読みました
普通に面白いです(笑)。下位の問いを持っていなくても普通に楽しめると思いました。サスペンスの要素あり、SFの要素あり、もちろん下位の問いありで、広がりが凄いと思います。
自分が特に好きなのは、場面の展開の切り替わりと、登場人物の皆それぞれが艶めかしく感じるところです。
それぞれのシーンがとても良くイメージできて、さらに、場面の切り替わりが、それぞれのピースを紡いでいくようで、イメージが何倍にも広がります。とてもヴィジュアル系?の小説のように思いました。
また、登場人物が本当に艶めかしいというか、リアルというか、登場人物から伝わってくるものが、何か普通の小説とは違っているように感じます。ちょっと言葉では上手く言い表せませんが。
記憶の技については、最後の江田医師と戸川看護師が消去される展開が早かったので、もう少しジラシテ欲しいと思いました。案外あっさり消えてしまったようで、もう少し読みたいと思いました。

2009/12/10 00:23:24
「神のなせる技なり」

ゆくえ
情報の技
ラストの何ともいえないさわやかさに心打たれて、あとがきの暖かさをかみしめて、本を閉じたときそれまでの小説の読後感とはまるで違うことを思いました。
たいてい、わくわくとかゾワゾワと興奮する気持ちにストーリーの記憶が、目の前に丸いかたまりのように取り出され感じられるのですが、今日の読後は、ふとわれに返ると音もなくただ透明の空間が目の前にあっただけというような、とても不思議な感じがして、そのあとずっと気になっています。
何度も泣きました。
ニューハーフが警官にありがとうを言うところ、詫間医師があの世の婚約者に呼びかけるところ、それにわけもなく涙が出るところもありました。
智也と容子は今頃何をしているだろうと、離れているのがさびしくて、またすぐ会いたい親しい友人のように感じられます。
あの世と通信する、魂を呼び込んで生まれ変わらせるという信じられないことが次々成されていて、その間はいったいどうなるかとかたずをのんで見守るしかできないのに、なぜだか遠いところのありえない出来事ではなく、現在の日常と違和感ない身近なことに感じられます。
智也がハイテク機器を駆使して活躍するところは、動作の一つ一つが緻密に描かれていることに驚くのですが、ここにも先端科学技術ともりけんさんのデータが合わさって生まれた新境地、仮説が描かれているのだと思います。
仮説小説とは、事実に事実を足したものであり、決してありえないつくりごとが加えられているわけではないのではないかと思います。
将来の事実を先取りしたものだと思います。
事実は、それがたとえ未来のものでも、声もなくひっそりとただ存在しているだけ、誰かがひろいあげてくれるのを待っているだけかも知れません。
読後のあの不思議な感覚は、虚飾のない事実が感じさせるもの、事実からくるものかも知れないと思います。
2009/12/09 21:07:19
「神のなせる技なり」

みっく
記憶の技と時間の技を読みました
>記憶の技
文字が小さくて分厚い・・それだけで、もしこれがもりけんさんの本でなければ私は読もうとはしなかったと思います。
さらに読み始めて・・穏やかに始まったと思ったら・・イキナリ!!!ええーこんなに早くこんな場面が(>_<)血が流れるとか女の子がキケンになる場面がたくさんあるのはきいてたけど・・こんなに早くに来るなんて。
正直なところ、私は血が流れたり、性的な暴力のシーンが、極端に苦手です。あまちゃんかもしれないけど、どうもだめです。なので、最初のところを読みながら、ああ・・もりけんさん、なんでこんなシーンのある小説を書いたの・・・(>_<)とさえ思いました。この先読めるかな・・何度も読み返したりできるかな・・・とも思いました。
でも読んでるうちに・・・この小説では、血は流れて、女の子もキケンな目にあうけど、でも、なんというか・・重くないし嫌な気持ちにならないです。
重くならないのは、もしかしたら、状況はそのまま書かれているけど、被害者の心理を書いた部分があまりないからかもしれません。容子だって、あんな目にあってても、全くへこたれてなくて、血を流しながらも相手に向かっていってて、被害者ぶっていないです。こういう視点で、血の流れるような事件を見たことはなかったのではないかと思いました。また、その事件についてどうこう思う間もなく、どんどん展開していくストーリーも、重くさせない一因かもと思います。さらに、なぜこんなに暴行事件が続いて起きるのか・・・この理由が分かってくると、なんだか、その行動と本人を分けて見れるようにもなってきました。
そうして読み進めていると、気がつけば、記憶の技の終わりを迎えてました。
私は、本を読むのにすごく時間がかかる方で、特に小説などは、とちゅうがまどろっこしく、早く結末を知りたくなったりして落ち着かず、結局最後まで読めないことが多いです。
でも、このもりけんさんの小説は、展開がほんとに早くて(それも思いがけない展開!)、私が先に行きたいと思うまでもなく、小説が先に行ってしまって、ちょっと待って―と、読み返したりするほどです。
なので、こんな私でも、最後まで飽きずに読み切ることができました。
繰り返されるフレーズや状況も読みやすさを増していると思いました。
スピーカから流れるノイズ、暴行はんが振り回すロープ、鬼頭が思いだす看護師の言葉、容子に火がつくシーン・・。これらが所々に出てくることで、読むほうもリズム良く読めたように思います。

>時間の技
読み終わると、なんだか未知の世界へ連れて行ってもらったような気になりました。頭の中には、オレンジとブルーの二色がずっと残っています。
このお話でも血が流れているのだけど、先の記憶の技と同じく、重さは感じないです。(いたそう―とは思うけど・・)
正直なところ、四次元、五次元の話となると、私の頭ではなかなか理解できないのですが、でも、読み進めていくと、なんとも不思議な世界に入り込んだような気になりました。
特に印象に残っているのは、智也がもう一人の自分とすごす四次元の世界、智也がドールに犯されかけるシーン(ドキドキ・・と釘づけですー)、そのあとの突然の平手うち、惑星たちが奏でる音楽、そしてやはり容子が中田君と脱走しようとしてる場面・・。ここは外国のアクションものと同じほどのスリルがあり、またそこで中田君に容子が言うことばは、まるで自分に言われているように思いました。
このお話も読みやすく、展開も早いけれど、この中には、宇宙のこと、物理学のことなど、難しい内容が、実はたくさん盛り込まれていると思います。でもそれを難しく感じずに、私のようなものでも読みすすめることができ、三次元とは違う世界を感じることができました。
2009/12/09 13:39:49
「神のなせる技なり」

和佳
訂正
『でも智也はドールとコードを』→「ドール」ではなくて「無意識の容子」でした
2009/12/09 11:06:04
「神のなせる技なり」

和佳
>時間の技
『僕が習ったのは、四次元の要素は時間だった。だけど実際には時間ではなかった。』
 
何度も読んでるうちにここがすごく面白いと思いました。
この編は最初はおぼつかない頭で、なんとか見知ったような3Dイメージを起こして映像化してたのですが、…断念しました。←そういうふうに、わからない…ってなるまで何度も読んでしまいました。いったい智也のいるところはどこなんだろうかと思います。(…ここで唯一の画像情報、表紙をまじまじと見ました。)
 
そこは 呼吸もしないし、風もないのにスカートがゆれ、人体や物体を通過し、距離ではなく電子の中を飛び 力が加われば宇宙空間を一蹴して戻ってくる場所なのだと思います。三次元が卵になってるのも面白かったです。ボールみたいに裏返ってるのかなと思いました。…私の頭では到底見ることができない光景が、文字になって紙面に降りてるのがすごいと思いました。理解を超えてても、読めて、そこには文章なのです。小説って次元は一個低いのではないかと思いますが…もっと上の次元を書き取ろうとしてる、小説(白黒の文字)ってすごいなと思いました。それからやっぱり上手く書き取れないけど、智也のおかれてる状況の描写(視点)には「自分ひとりでは変われないあなたへ」で小さい世界に離脱してループしてったもりけんさんがかさなりました。こういうのが書けるのって、もりけんさんは、本当にいつも次元(つまりは時空間や式)のことを考えてるのではないかと思います。またこの編では、次元の反転による生まれ変わりみたいなのも描かれてて、なにが生まれ変わりを可能にしてるのか、「生まれ変わりの村」には「突然球のようなものに包まれたかと思うと」というのがありました。シャボン玉仮説も思い出すし…とにかくカルマとか言ってる場合じゃないのかもと思います。また時間を戻せば表面的な記憶はなくなっちゃうんだなと思います。考えさせられます(ところで何度も読んでると最初のところのどこか懐かしい感じがしたとか伏線がきいてて…何度も読めるのも好きです。)
 
お話では、容子が「しっかり泥棒すべきよ」ってとことか。あと半年近くもつきあってチューもしてなかった乙女心とかギュンギュンきました。あと智也が無意識とやり取りするところは、どこも好きです。「バカ」って言葉がすきで、なんか多くが伝わらない苛立ちみたいなのとかやさしさとか、口下手だけどきれいで暖かくてキレてる無意識たちが好きです。それからドールと彼のところもとっても面白かった。彼がぼやいてるところか。私はここのシーンの彼が好きです。もちろん惑星の音楽会は最高でした!
 
そういう感じでとにかく頭のなかでグルグルいろんなものが渦巻いてるのですが…やがて無意識が「本能的なもののほかにも大切なものがあるはずよ」って言ってたのがいつも浮かんできます。
 
この本の帯には「神はなぜ宇宙を創り、知的生命体を創ったのか?」とあります。確かに私たちは…なんというかそぎ落とされて純粋な生命って言うか、例えばプラナリアみたいな生命体ではない。なにかが知的です。つまりはまったく本能的に美しく創られているわけではない。そしてオレンジと青が一体になったようなもので、「私」と称しています。いったい神はなぜそういう手の込んだ「私」なんてものをつくったのだろうか…しかし私は知的といっても4次元すら知覚できない。(でも智也はドールとコードをよんだりしてたなぁとも思います)うーん…このお話では無意識も五次元は知らないといいます。…謎は深く、表紙のようにあたりは真っ暗だとおもいます。…一編では情報を抜かれると死んでるみたいになるシーンがありました。それって多くはオレンジの部分なんだよなと思います。そこの部分に…「もっとほかに大切なものがあるんじゃない?」といわれると、ああ無意識も必死なんだなと思います。暴行犯のドールは犯罪はお前の指示だっていわれてたけど、それをやってる場合じゃないのかも、智也の意識と無意識は運命に挑戦しました。ドールと彼はまだそうではない。とても切ない気持ちになりました。(…結局、自分もこの次元に着地する文章になってきます。うーんです。)
2009/12/09 11:03:19
「神のなせる技なり」

おかだ
好奇心いっぱいの登場人物に魅了の連続です!
この物語の中で、冒頭に登場する、女性に疎外感を抱いて女性への暴行を繰り返し、様々な波乱を起こしていた連続暴行犯も由美という女性の身を挺した行動によって生まれ変わりの存在を知り、大変感動的な結末を迎えるのですが、その場面は涙なしには読めません。風貌も観音様のような由美ですが、暴行犯にも見せる観音様の慈愛とはこういうものなのかという事を小説を読んで目の当たりにすることが出来ました。主人公の恋人同士である智也、容子はその飽くなき好奇心、勇気、若さ、知性、思い立ったら直ちに動く行動力によって二人が遭遇する様々な局面を乗り越えていくのですが、読者もこの小説を読み進めていく中で、このとても魅力的な高校生の二人にに力と勇気をもらう事となると思います。この二人を見て、若さっていいな、恋路の中の好奇心って素敵だなと思うこともあると思いますが、しかし彼らのようなどこまでも広がっていく好奇心を読者の一人一人も持ってみたらどんなに素敵だろうという事を智也、容子はこの小説の記憶の技、時間の技、情報の技の全編を通じて我々に語りかけてきてくれます。そして、小説のタイトルのようにそれこそ神の技のような腕を持つドクター達の魅力にもシビれます。神に委ねられていた輪廻転生が彼らの驚くべき医療技術とあの世にいる同僚の医師との通信によって実現されていく流れは圧巻で、これからの人類の希望を見るようです!今、私はこの時代に生まれてこの小説を読むことが出来て本当に幸せです!ぜひご一読を。
2009/12/08 21:17:27
「神のなせる技なり」

ぷく
いま読み終わったばかりです
最後の最後の数行、ブービーの生まれ変わりのところで急に涙が出てしまいました。嬉しいような切ないような何ともいえない気持ちだって思ったけど、言葉には出来ない何かだった感じです。まだ頭も気持ちも落ち着いてなくてこれだけ書くのがやっとです。すぐにまた最初から読みたいです。
2009/12/08 20:05:19
「神のなせる技なり」

ゆくえ
時間の技
記憶の技を読み終えたとき、もうこの一話でじゅうぶんでございますとたっぷりとした満足感に浸ったのですが、時間の技がこれまたすごいです。
短編をこれほど濃厚に味わえるものかと、はぁはぁため息つかされています。
智也とドールの接近には、途中休憩要するくらい熱くさせられ、ピーターパンとティンカーベルの登場は童話のような楽しさに心くすぐられ、コミックのように読みやすくて、説明すなわち仮説が新しい知識を興味深く提供してくれながら状況理解を助け深めてくれるのは、コミックを超えていると思います。
大宇宙がこぞって即興音楽を奏でるシーンは夢見る気持ちでうっとりさせられ、警報機を止める際に「電子の大群がイナゴのよう」とたとえ語られているところは、うわぁ♪とすごく面白くて、これぞ仮説小説の醍醐味かも知れないと、ものすごく新鮮で感動に心躍らされます。
容子のセリフが小気味よく奮っていてとても惹かれます。
オレンジの少女が反発しながらも智也に「離れられないの」というところに何かすごく感じさせられます。
一日一話がやっとです、ゼィゼィ^^
2009/12/08 14:48:37
「神のなせる技なり」

ノリー
記憶の技を後半あたりまで読んだところです。
連続殺人をしている人の鬼頭の気持ちが痛いほど感じます。最初それほどまでにOLさんを痛めつけるのはなぜかピンときていなかったと思います。80ページあたりまで今のところ読んだのですが、記憶が書かれているところは、読者の自分も記憶のなせる技を擬似的でも体験しているようです。
2009/12/07 21:03:56
「神のなせる技なり」

和佳
>記憶の技
やっぱこれの元が20年前に書かれたってのがすごいと思いました。私はそのころリアルに高校生ぐらいの年代だった気がするけど…犯罪者(人間)の記憶をある意味コピペする話なんて全然無かったと思います。これってどれだけ衝撃、挑戦的で刺激的な話だろうと思います。そしてなにか復活とかそういう重苦しさがないです。誰より早くそういう話かかれてたんだなぁと思いました。たった20年だけど…以前はもっと人にしかできないことがあってコンピュータより人間が偉いのがまかり通ってた気がする。でも実際はいろんなものがコンピュータに移植され駆逐されったと思うのだけど。うまくいえないけど、もりけんさんはとっても早かったのだとおもいます。それも時空方面の仮説から。
 
それから 本書をよんでみて、私とはなにか?そういう仮説にもとづいた小説っておもしろいとおもいました。…みんな「俺」になっていき、「俺」同士で殺し合い、自分の肉体も痛みかまわず殴り、また自分の記憶のように他人の数学の記憶がとりだせたり…。(警官がすぐのっとられてたのが印象的でした!)男も女も警官も人格も知能も…記憶の流れの前には関係なかったです。作中の福山先生は「性格(遺伝子)が人生を決めてる」といいました。すると運命(どうしようもない)を決定するのは遺伝子なのだと思います。どうにかこの先、遺伝子研究でコントロールできるんじゃないかって望みもありますが、本書ではここにはない無色透明な(なにか心象風景というより見聞きした画像情報みたいなのを強く感じたので)記憶の集積が人生を決めてるみたいで…鳥肌です。たぶん全貌わかってないんで何回か読んでみようと思います
 
人間だけでなく犬のシーンも面白かったです。生命を維持するだけの記憶しか与えられなかった犬が時を止めてるところ…ということはもしかして死って情報を抜き取られて起きるのかもしれないんだと思いました。情報を消されれば、動かない手のように…死んだようになってしまうのだとおもいます。これって生死の秘密に迫ってるんじゃないかなって思います。またそれだけでなく「俺」は無作為に同時多発的に肉体に移植されて…それって望もうがそうでなかろうが唐突に生まれ変わるようなものだなと思いました。
 
それからお話では 智也の電波に乗せることができるのは情報だけだ、ってとこにしびれました。幽霊だーって騒がない。ノイズがあればノイズハンティングに行く。またエネルギーはなくならないから魂もなくならないんじゃないか、方程式ができればいろんなことにつかえるってとこがかっこよかった。智也がいなかったらホラー風味になると思いました。サスペンスにしてるのは、このちょっとスリムな妄想癖のある青年だと思いました。
 
あと好きなシーンは(いっぱいあるんだけど厳選して)ステッカーがはがれてOLになって(笑いました)、センセの一言に容子がムカつくとこ。めっちゃ危険なのに、ぷっつん飛んでるとおもいました。それから惑星の音のはなしのとこはいわずもがな。あといきなり容子への告白シーンなとこの二人のやり取りです
 
考えてるところは、「私の記憶は誰にもあげない。私、無責任なの」のところです。無責任に生きようって思うところでなんとなくニュアンスでわかったつもりだったんだけど…このときの容子はなにを考えてたのかなぁって思います。地の文にそのときの気持ち見たいなの書いてないので、なんか容子を見つめる気持ちで考えてます。容子はどんな記憶をもった人なのかなぁって思います。
2009/12/07 18:36:05
「神のなせる技なり」

ゆくえ
記憶の技
容子が先生の魔の手から逃れるところから、警官がトイレに閉じ込められ、やがてそこから脱出するまでを読んでいるうちに、文字が、お話が音もなく暖かくぬる〜っとからだに忍び込んでくる、入ってくる感触があって、まるで3Dのような初めての感覚に衝撃を受けています。
女神宅配便についての独り言をうかがったとき、女神の肌の質感をそれと同じに感じたことが浮かび、もりけんさんの神秘の力を感じています。
2009/12/07 16:10:57
「神のなせる技なり」

ふくろと羊
読みました
今読みました。次から次と展開していく物語は心引き込まれて、ワクワクしてました。
一気に読んだ本は久しぶりです。最後は胸がドキドキして、すごい!!!
何回も読みたいです。また、その時の感想を投函します。
2009/12/07 11:38:38
「神のなせる技なり」

改頁
検索
続き

©1996-2024 不思議研究所 All rights reserved.
当サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します
ご利用条件・個人情報について