上智大学(東京)で18日、バチカンと大学キャンパスを映像の回線で結び、ローマ法王フランシスコと学生らが対話するイベントが開かれた。 イベントは、法王の人柄に触れる機会として企画され、上智大の学生のほか、経営母体の学校法人が運営する中学、高校の生徒など計約700人が参加した。 日本の印象を問われた法王は、「能力を持ち、勤勉で、非常に多く苦しんだ国民というイメージがある」と述べ、「過度な競争、消費をずっと続けているが日本という国を称賛、尊敬している」と語った。 また、今の若者に望むことなどを問われると、祖母と孫の交流を描いた黒沢明監督の映画「八月の狂詩曲」を例に挙げ、「高齢者との対話を通じ、国、家族、人間としてのルーツを探してほしい」と呼びかけた。 兵庫県の六甲学院高2年の男子生徒(16)は、「厳かな中にも親しみやすさがあり、とても話しやすかった。ぜひ日本に来てほしい」と話していた。
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