初めて読んだのは二年前でした。そのときは自分の体を使って心霊治療における発信機やリングの入れ込みを行ったという体当たり調査にとにかく度肝を抜かれました。レントゲンの写真等も掲載されてます。なぜそこまでという衝撃がいまだ抜けず、また読んでいます。本書は事例もすごいのですが、冒頭の「世界のしくみ」に対する問いかけが、やがてじわじわとボディーブローのように効いて来る本だと思います。(私は二年越しで効いてます) …私が子供の頃おもってたことは「いったいここはどこなんだろう」ということだったような気がします。それは「どこから来てどこへ行くのか」というような問いのなかに包括されるものではないかと思いました。改めて手に取ると、この本にはそのヒントがつまってるのではないかと思いました。 私たちがどこからきてどこへ向かってくのか…例えばその「移動」に焦点を当てれば、本書に上げられた事例はいったいどこからどこへ、なにがどのように移動してゆく様なのかどれもとてもすごく不思議です。体外離脱、心霊治療 煮豆の蘇生、葉の拡大縮小それらは…死んだらどこへ行くのか、もう一つの世界は本当にあるのか、命はどこからくるのか、世界の設計図はどこにあるのか等等、この本を読んで浮かぶことは「どこから来てどこへ行くのか」はこんなにもいろんな問題をふくんでたのかなってことでした。 またなにをもってして、それに答えが出るかというのもとても考えさせられました。普通の生活で「何処からきて何処へ行くの」と問われれば、出身地や目的地を答えるように思います。しかしそれはなにかの「答え」にならないようだというのを本の中のドアさんとの問答で考えさせられました。ドアさんの繰り返す「あなたは誰ですか?」が頭の中でリフレインしてるのですが、「何処から来て何処へ行くのか」も いったい何時どのような所に存在しうるものなのか…つまりは「私は誰」…そういうもっと大きな問いに包括されるものなのかもしれないと思います。(その問答のなかから、360度の可能性を持った存在というような言葉がでてきて、これは目的のなさや、選択にかかわる問題でもあるようにおもい、今なおヒントに満ち満ちてる気がします。) 「私は結果」というのが本書のタイトルでもあり、一つの大きなシフトだと思うのですが、やがてはその影に隠れた問いというものをとても考えさせられる本でもあると思います。読後に、世界に対するあなたの問いはなんですか?そのように話しかけてくる本でもあると思います。 ところで今おもしろいなと思って読んでるのは葉の縮小再生実験です。地球上にありえない細胞の大きさで出現するところなど、重力とマッチング(またはマッピングかもしれないと思います。)をとる情報がどうなってるのか、とても興味深い実験と考察だと思います。細胞の大きさまで調べられたのがスゴイです。
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