P324の最後の二行にとても感じました。最初のキスシーンもとってもよかったですが、容子からのもとってもよいです。 トークショーで、由美さんが人体模型を襲うエピソードを聞いてしまいましたが、実際にそのシーンはないまま読んできたので、容子と智也のキスシーンでやっとなんか満たされた気がしました。 人体模型とのシーンは、オレンジのドールが出てきて由美さんにキスする所がとても美しいと思いました。コンピューターの入った人体模型っていうのが想像外で、読むまで普通の木のやつだと思ってました。
あの世とデジタルな方法で、その場で交信したり、ルビーレーザーを使ったり、月の反射板なんていうのを使ったりするのが、理系の人でないと絶対書けない内容なので、すごいと思いました。ゴーグルも、2話目の時からすごい機能だと思いました。うちの母が亡くなった時、両面太極八卦鏡ペンダントの写真も棺に入れたので、小説の中でもペンダントを送るシーンが出てきて、うちの母もこんな風にちゃんと受け取ったよなと思いました。
智也が頬に指を一本当てる考え事サインて、もりけんさんが実際におうちでやってるサインてこうなんだなあと思いました。みんなの会話で、もりけんさんがこういう事を考えてるんだというのがじっくり読めて、圧巻な感じです。智也君の子供の頃の習字習いに行ったとことか、剣道のこととか、もりけんさんの子供の頃そのままなんだなと思いました。
あと、無意識の中にターゲットを設定できたら、そこに生まれ変わらせることができるかもしれないって思ってるんだなと思いました。あと、「誰でもできる帝王切開」って、なんか受けました(笑)あと、「二○万ボルトで起こした波状電光のようなまつげ」っていうとこも。 情報が生命って不思議だなと思いました。スープは、記憶が消えると思っていたので、消している、と思っていたけれど、情報そのものはどこかにあるままで消えないのかと思いました。
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